二藍蝶

浬の意見に賛成する者は
誰一人、いなかった。

席を立つ浬の姿に
周りは、一斉に黙り込む。

「それでこそ
 
 俺の仲間・・・

 それでこそ、入江組だ
 
 飼い犬は性に合わない」

微笑を浮かべる、浬。

「親父?」

「親父、それでは?」

「ああ
 
 兄弟の契りを交わすことなど
 最初から俺は考えてはいない

 お前達の率直な意見を
 知りたかっただけだ

 真っ向から闘う気の無い
 奴らに何を言っても
 仕方ない

 無理やりに闘わせたところで
 勝算もない」