お店を出た私達は
コートを羽織る。

「さっきより
 風、強くない?」

「本当、寒いね

 ねえ、アイ
 これから二人で
 飲みなおそうよ」

「ごめん、ヒロ
 
 今日は疲れた
 もう、帰りたい」

「そんな事言わずに
 そうだ、お腹空かない?」

「確かに空いてるかも・・・」

空きっ腹には、お酒だけ
グーッと今にもお腹の音が
鳴りそう。

「焼肉食べようよ
 
 この間、撮影の後に
 スポンサーさんに
 連れて行ってもらった
 あそこ、おいしかったじゃん
 
 確か、この近くだったはず
 行こう、行こう」