「兄貴
 いえっ、親父
 
 俺、ずっと思っていたの
 ですが、この看板の女性は
 あの、アイさんですよね?

 確か、このモデルの名前も
 アイだったはず・・・」

「さあな、こんなにも
 いい女だったか?
 
 忘れた・・・」

「忘れたって、今も
 アイさんの事
 愛してるじゃないですか?

 いったい、いつまで 
 女経つ気ですか?

 そんなにぷんぷん
 男の色気、醸し出して
 女が放っておかないって
 言うのに・・・

 店の女の子達、皆
 組長さんに相手に
 されないのは、男が
 好きだからだと
 話してましたよ」

「勝手に言ってろよ」

何を言ってもこんな感じの
浬に舎弟はため息をつく。