それからの浬は、どこか自棄に
なっているような気がした。

ただ、会澤組長さんを送迎する
だけの日々、つまらない会合に
事務所の当番等

繰り返される、つまらない日常
に嫌気が差しているように
思えた。

何も起こらない平和な日々。

鏡に映る、今の自分は
成りたかった、自分では無い

こんなことは、俺でなくても
できる。

浬・・・

貴方は、いつも何かに囚われ
何も語らず、一人きり
何かを考えている。

貴方の傍に甘え、寄り添っても
貴方は口元を緩め、微笑むだけ

私を見ない・・

ずっと、ずっと同じ。