二藍蝶

「セキ、お前は何故
 高月組に入った?」

「妹を失って、生きる気力を
 無くした俺は学校どころか
 家にも帰らず、有り金持って
 この街をぶらついていた

 もしかしたら、お前に偶然
 会えるかも・・・

 そう思って
 いたのかもしれない

 そんな時、ある事件が
 起きた」

弦がその日、釣った女と
ホテルから出てくると
やくざ風の男がホテルの前で
待ち伏せていた。

その女と長く関係を持つ
浮気相手の男と弦を
勘違いしたその男は激怒して
弦の胸倉を掴んだ。

「そりゃ、腹も立つだろうよ
 18やそこらの若い男に
 女を寝取られて・・・」

男は、弦の頬を思いっきり
打ち、睨みつけて言う。

「お前、殺すぞ」

願ったり叶ったりの男の言葉
に、弦は微笑みかけた。