二藍蝶

極道の道に絶対の安泰など
有り得ないのに・・・

それを願うのは可笑しいこと
を、要も新も知っていた。

俺は、もう知っている。

本当の愛を・・・

守りたい人がいる・・・

それでも、俺は止まらない。

「ほらっ、カイリ」

助手席のドアが開き
珈琲の缶を持った弦が
乗り込んできた。

差し出された珈琲。

「サンキュ」

缶を開ける音が車内に響き
浬は珈琲を一口飲む。

「うまい」

「カイリ、驚いただろう?」

「ああ、驚いた
 お前は田舎にいるもんだと
 思ってたからな」