二藍蝶

高月組の本部事務所を出た
浬は車に乗り込む。

「アラタ、カイリの事を
 宜しく頼む

 親父はもちろん、先代
 俺、トウマも皆
 あいつの事が心配で
 堪らない

 でも、俺達は傍に居て
 あいつを守ることが
 できない・・・」

頭を下げる要に、新は言う。

「任せておけよ

 俺達の目が黒い内は
 他の組の連中は誰も
 俺達の組に
 手出しはできない」

「そうだといいが・・・

 結局、ヤクザになるしか
 無かったのなら
 先代や親父の頼みを
 断わり、この組にカイリを
 受け入れてやれば
 良かったのかもしれない

 そうすれば、もっと近くで
 ・・・・・・」