二藍蝶

「セキ、笑うな」

居た堪れない気持ちを胸に
浬は、弦を抱きしめたまま
頼りない声で呟いた。

「そんな大事な事
 なぜ、俺に言わなかった
 なぜ、俺だけが知らない?」

「俺が言わないでくれって
 皆に頼んだんだ

 走り出したお前の重荷に
 なりたくねえからな」

「馬鹿な奴・・・
 
 お前の悲しみの半分ぐらい
 この俺に背負わせろよ

 ユミは俺にとっても
 かわいい妹だ・・・った」

浬の声が詰まると弦の瞳に
涙が流れた。

「新、こちらへ
 しばらくの間
 二人にさせてやろう」

要の声に、離れる二人。

俺は言う。

「いえっ、カナメさん
 高月組組長、俺達の事は
 構いません
 
 話を・・・」