二藍蝶

どんなに望んでみても
この場所には
俺の居場所は無かった。

憧れた、この場所に
俺は、必要とされなかった。

開かれるドアの向こう

懐かしい姿・・・

「カイリ
 久しぶりだな」

その声に驚く俺は、見つめる

鋭く、熱い視線・・・

「そんな目で見るなよ
 カイリ」

「セキ、お前
 ここで何してる?」

弦は、会澤組長に深く頭を
下げた後、俺に言った。

「見れば分かるだろう
 俺にも、お前と同じ道しか
 無かったって訳」

その笑顔、昔と何ひとつ
変わらない。

『なあ、カイリ
 窮屈な男ばっかの世界で
 お前、生きていけんの?
 ・・・俺はごめんだ』