「今日の飯、何?」

「今日はね
 簡単に、シチュー」

「腹減ってきたな
 早く、帰ろう」

翌日から、浬は車に乗り
ある場所へ出掛けていく。

車の中、ある人物を待つ浬は
自分の車の前に停まった
一台のバイクを見つめる。

それは、浬が踏み込む事を
許されない

高月組二代目組長
正二の家の車庫の中・・・

もう、二度と
触れる事はできない。

『入院しているの・・・』

祖父の病気の事を
気にかける、浬。

でも、会いに行く事は
できない。

『二度と
 家には戻ってくるな』

親父の声・・・