二藍蝶

私は、母と芳野に言った。

一人暮らしの為なら

『私、どんな仕事だって
 一生懸命、頑張るよ』

約束を破った事を、いつか
二人に話さなきゃいけない。

連絡を取った方が
いいかもしれない。

買い物袋を両手に提げた私は
公衆電話を見つめた。

クラクションの音・・・

「藍、乗れよ」

私は、後部座席に荷物を置いて
助手席に乗り込む。

「カイリ
 どうしたの、この車?
 かっこいいね
 誰かに借りたの?」

「いやっ
 これは、俺の車」

「カイリ、車持ってたの?
 私、知らなかった」

「言ってないし
 乗ってなかったからな」