二藍蝶

「何、言ってる
 勘違いすんなよ、藍」

「だって、貴方から
 香水の・・・」

貴方は、私を抱きしめて
耳元で囁いた。

「心配すんなよ
 知ってるだろう?」

「何を・・・?」

本当の私は、知ってる。

だけど、貴方の口から
聞きたい。

「たまたま・・・
 誘われて飲みに行った
 場所に女が居ただけ」

聞きたいこと・・・違う。

ざわめく、貴方の胸

その胸を貫いたのは
私の頬を伝う一粒の涙。

貴方は、私の頬
涙の痕に優しく触れる。

聞きたい・・・