二藍蝶

「誰と一緒にいたの?」

何かに気づいている藍の強い
眼差しに浬は、あの日の出来事

その全てを、正直に話す方が
いい、そう思うのだった。

「あの日、俺が
 会っていたのは・・・」

「待って・・・」

深呼吸をした藍は
不安で堪らない表情で告げる

「女の人?
 
 私の他にも
 女がいるの?」

浬を見つめる、その冷めた瞳

その奥に、薄っすらと浮かぶ涙

悲しい瞳・・・

今の私・・・

あの日の、浬から香る
きつい香りに潜む女性の陰に
嫉妬をして、焼きもちを焼く

醜い女・・・