二藍蝶

帰りの遅い貴方を、私は
ベッドに横になり、一人寂しく
待っていた。

玄関のドアが閉まる音。

私は、目を閉じ
眠っているふりをした。

静寂の中・・・

窓を打ち付ける雨音に紛れ
聞こえた貴方の深いため息

貴方は、私が眠るベッドに
腰をかける。

ジッポーの音・・・
煙草の香りが部屋中に
漂った。

「あの時
 起きてたのか?」

「うん・・・」

眠る私の頬にキスをする
貴方から香るのは、煙草の香り
だけじゃない。

きつく香る、香水の香り・・・