「愛して、ください
 カイリ」

お前が望むなら
俺は全てを捨ててやる。

今なら
捨てることができる。

今なら、きっと・・・

何てな・・・

できもしないことをお前に
告げようとした俺は
唇を噛み締めた。

『愛なんて邪魔なだけ』

邪魔なのは、愛じゃない。

邪魔なのは、俺の弱さ。

俺の野心・・・

蠢く、血潮

轟く、鼓動

俺は、俺に支配される。

お前を愛しているのに・・・