鋭く尖った瞳で男を睨みつけ
口元を緩ませる。

男達の、さっきの威勢は
どこへ・・・

悪魔のように美しい男に
魅入られた男達は
言葉も出ない。

ただ、その場所に
立ち尽くすしかなかった。

「この俺が、気に入られてる
 
 はあ?
 笑わせんなよ

 お前らだって本心じゃ
 こう思ってるんだろう?

 高月組の犬

 役に立たなくなれば
 いづれ、捨てられる

 この場所で大人しく
 飼われてるだけだってな

 そんな俺がどう生きようが
 お前らに関係ないだろう

 俺は、好きなように
 やらせてもらう」

席を立つ浬の元に、センの
車の運転手を任されている
塁が現われた。