俺は、この場所でセンさんの
帰りを待つしかない。

そんな俺の元へ、兄貴ずらした
頭の固い男共が現われた。

数人の男が、俺を取り巻く。

「カイリ
 久しぶりだな
 
 お前、生きてたのか?」

厭らしい笑い声が事務所内
に響いた。

「お前、最近何してる?
 電話にも出ないわ
 会合にも出席しないわ

 センさんが許しても
 俺達が許させねえぞ
 
 分かってんのか?」

耳元で怒鳴る声・・・

「うるせぇよ
 怒鳴るなよ、聞こえてる」

嫌そうな顔をして
耳に触れる、浬。

「何だと、カイリ
 お前、ちょっと親父に
 気に入られてるからって
 いい気になるなよ」

浬の瞳が、変わる・・・