浬の手が私の手を握り締めて
放さない。

私は、ずっと貴方の隣で
ああだ、こうだと話している
男達の話を聞いている。

浬は、どんな時も、私を
自分の傍から放さなかった。

仲間と楽しそうに少年のように
笑い合う貴方を、私はいつも
間近で、一番近くで見つめ
続けた。

私は、そんな貴方に
毎夜誓う・・・

「私は、永遠に
 貴方の傍に居るよ
 
 おやすみなさい
 カイリ」

「おやすみ」

浬に背を向けて
横向きに眠る私の背中から
貴方は私を抱きしめて眠る

二人は、猫のように
丸くなって眠る・・・

腕を絡ませ

足を絡ませ

今日も眠る・・・