「ルイ、最近、どうだ?」

彼と浬の間には、私は
踏み込めない。

彼の瞳は、時に私の事を
見定めているようで怖い。

それに彼は、他の人とは
違って、とても無愛想な人。

厳つい人・・・
 
「まあ、何とかな・・・」

私には、全く意味の分からない
話を交わしている間、私は
別の場所に居た方がいいと
席を立とうとした私の手を握る
浬。

「ここに居ろ」

「何か飲み物、淹れた方が
 ・・・」

「アネさん、それなら俺が
 買ってきます」

アネさんって、姐さんのこと?
私のこと・・・

浬の舎弟だというその男性は
席を立ち、私はその場に座る

「上着から
 金、持ってけよ」

「はい、兄貴」

「お願いします」