二藍蝶

「・・・
 カイリ、私は大丈夫
 早く、この手を解いて
 彼女の元へ・・・
 彼女が待ってるよ」

「そんなんじゃない・・・」

「カイリ?」

「俺には特定の女など
 いない
 どいつも、こいつも
 ただの遊び相手さ」

浬・・・
何を、言い出すの?

耳元に聞こえる、囁く声・・・

大好きな貴方の声・・・

聞いちゃいけないような
気がする。

「やめて・・・
 何も言わないで」

「俺には
 お前しかいない」

重なる声・・・

聞こえた。

『お前しかいない』