二藍蝶

抱きしめる腕の力が弱まり
浬は私から離れた。

何も言わない貴方・・・

何も聞かせてはくれないまま
貴方は、私の前から歩み出す

最後に
たった一言だけ・・・

「悪かったな・・・」

歩み出す貴方の背中に
私は告げる。

「行かないで、カイリ」

貴方の足が止まる。

「貴方は、何も、悪くないよ
 何も悪くない
 
 私が悪いの・・・
 
 三年も月日が経つのに
 貴方を忘れられない私が
 おかしいんだよ

 そうだよねぇ
 もう過去の事なんだもの
 
 笑って挨拶ぐらいできなきゃ
 ダメだよね

 笑って、別れなきゃ・・・」