二藍蝶

「藍?」

「やめてよ・・・
 
 私の名前
 呼ばないで」
 
愛しいその声で私の名前を
呼ばないで。

苦しいよ・・・

俯いたままの藍から
悲しく頼りない声が聞こえる

「泣いてる顔だけは
 あなたには、見せたくないの
 
 捨てられたくせに
 未練たらしい姿
 貴方には曝したくない
 
 こんな、わたし・・・
 見ないで」

「アイ、俺を見ろよ?」

「いや・・・」

「俺を見ろ」

怒った口調の貴方・・・

「どうして、私
 怒られなくちゃ
 いけないの?」