二藍蝶

放れないように・・・

「藍、待って」

私は立ち止まり、俯き
小さな声で呟いた。

「はなして・・・」

「放せない」

貴方は、即答する。

藍の前へと垂れる
長い髪に触れる浬。

その髪を耳元へと
掻き揚げる浬は、藍を
覗き込む・・・

「藍
 顔、みせて?」

「嫌・・・」

繋いでいない方の手で私は
顔を覆った。

「藍、俺を見てよ?」

「いやだよ
 絶対に嫌」

私は、顔を左右に振る。