二藍蝶

ここに、居てはいけない。

彼はもう、私を愛していない

久しぶりだな・・・なんて
言葉を貴方から聞きたくない

藍は何も言わずに背を向けて
歩き出した。

コツコツコツ・・・

「カイリ、どうしたの?
 行こう」

何も言わない、浬。

歩み出す、貴方の足音だけが
聞こえる。

『もう、二度とお前に
 逢う事は無い』

貴方が私を追いかけて来て
くれる訳が無い。

私は、苦しい胸を押さえながら
足早に人込みに紛れる。

苦しいよ・・・

私だけが、今も貴方の事を
こんなにも好きで
私だけが貴方を求めてる。