二藍蝶

パチンという音が
会議室中に響いた。

藍の頬を打ったのは茉優。

「アンタ、何言ってるの?
 馬鹿なの?
 こんなチャンス
 もう二度と無いよ

 シューモデルになるのは
 私達の夢でしょう?」

私達の夢・・・

『一緒に
 トップモデル、目指そうよ』

「ヒロ・・・」

「アイ
 何、断わってるのよ?
 意味、分かんないんだけど」

私は、茉優に叩かれた頬に
手を当てて話す。

「モデルで在り続けることを
 悩んでいる今の私では
 この仕事を請ける事は
 できない

 途中で止めたくなる
 かもしれない
 こんな中途半端な気持ちで
 受けちゃいけない」