二藍蝶

お前の言葉で目が覚めた俺は
馴れ合う事をやめた。

そんな俺を、よく思わない奴ら
は、この組の中に沢山いる。

「高月組の飼い犬
 
 アイツは何を考えているか
 分からない」

そんな言葉もチラホラ
耳に届くが、どうでもいい。

どうでも・・・

これが、俺がお前を捨てて
まで、望んだ道。

携帯電話の着信音が
部屋中に鳴り響く。

「もしもし・・・
 ああ、うん
 ちゃんと飯は食ってる
 もう、ガキじゃない
 心配するなよ」

電話から、洩れる女性の声。

「何、言うの
 貴方は、いつまで経っても
 私と、イオリの子供
 わが子の事を心配しない親が
 どこにいるの

 今日は、大切な話があって
 連絡したの

 貴方には伏せていたのだけど
 お義父さん、喘息の発作が
 出て入院しているの」