二藍蝶

お前を捨てた、あの日から
まだ、三年。

成人こそしたが、俺は
まだ、たった二十歳の

大人にもなりきれてなく
子供でもない

宙ぶらりんな、胸の内
何かにイラついてばかりの
くだらない日々を送っていた

藍の前から消えた俺が
向かった先は、会澤組
センという呼び名の男の元。

塁に連れられて開かれた
クラブの華やかな店内

両脇に女を侍らせて
彼は笑い、俺の事を快く
受け入れてくれた。

彼が、何を想い
この俺に近づいたのか?

真意は、今も分からない。

ただ、ギラついた彼の目は
俺に言い続ける。

『お前が必要だ』と。