二藍蝶

「そうか
 確か、まだ、40代のはず

 堅気になるには、まだまだ
 惜しい男、どうだ
 親父さんは今からでも
 極道に戻る気はないか?」

『カイリ、俺の女
 泣かせんなよ』

「それは、無理だと思います
 愛する女が泣くのは
 見たく無いだろうから」

「そうか・・・
 さっきの連れの女は
 お前のイロ(女)か?
 
 まだ、高校生ぐらいだとみた
 が、清楚でいい女だった
 
 数年経てば、あれは
 化けるな」

「アイツは、関係ない
 遊んだだけの女です」

真っ直ぐな瞳で、男を見つめる

「痺れるねぇ、その瞳
 遊んだだけの女の為に
 お前は、この俺に
 牙をむくのか?」