スーツを着た男性と腕を組み
ながら歩く、茉優の姿。

茉優に、間違いないよ。

私達は、今、目が合った。

「ヒロ」

私は、右手を高く上げて
茉優に手を振る。

茉優は、確かに私に気づいた
はずなのに、知らん振りをして
男性と人込みに消えてしまった

どうして・・・?

男性と一緒に居たから・・・

それとも、私が
浬と一緒に居たから・・・

「ヒロ?
 アイツ、どこ?」

「人違いだったみたい」

「そっか」

そう言えば、浬との事が合って
から茉優とは会っていない。

色々と忙しくて、茉優に
会えていない現状。