二藍蝶

わたしの手に触れる
あなたの手の感触。

二度と忘れない・・・

雪乃さんの家を出た私達は
駅へと向かう。

そう、これから、浬とデート。

浬と過せる時間に、私は胸を
ときめかせていた。

電車に乗り込んだ二人
閉まるドア。

「藍、あそこ空いてる
 座ろう」

空いている席に、浬が座り
その後ろを付いていく私は
眠る男性の伸ばした足に躓き
前へと倒れそうになる。

私は咄嗟に、座っている浬の
右太股に手を置き、自分の
体を支えた。

触れたのは、太股の付け根
ギリギリ。

「ごめんなさい」

私は、触れた手を戻し、真赤
になって浬の隣に座る。