二藍蝶

最後のお皿を洗い終えた私は
タオルで手を拭きながら
台の上に置かれた時計を
見つめる。

浬からの連絡は、まだ無い。

ため息をつく私。

「カイリから、連絡あった?」

「いえっ、まだ・・・」

「そうね
 まだ、この時間なら
 カイリは、きっと
 夢の中よ
 
 あの子は、朝が苦手だから」

「そうなんですか?」

「夜遊びなんかしてたら
 誰だって、朝は
 起きられないでしょう?」

「夜遊び、ですか?」

雪乃さんは困った顔をした。

「私ったら
 詰まらない事を・・・
 ごめんなさい
 
 高校生にもなれば、大抵の
 男の子は夜遊びなんて
 日常茶飯事だと思うけど
 ・・・」