綺麗に片付けられた部屋に
敷かれた、大きなドット模様
のお布団は、ピンク色。

私は、敷布団に座ったまま
携帯電話を見つめる。

携帯電話の時計が午前10時を
知らせる。

私は、メール本文に、何度も
浬への想い、言葉を打ち込ん
では、消してを繰り返す。

できれば、貴方からの連絡を
待ちたい。

鳴らない携帯電話を
ため息をつき、握り締める。

ただ時間だけが過ぎて行く。

早く、貴方に逢いたい。

逢いたいよ・・・

夏用の薄い肌掛け布団に
身を沈め、天井を見上げた。

窓から差し込む朝の光が
一面、真っ白な壁を
ひと際、明るくさせる。