二藍蝶

「何を・・・」

運転しながら、浬の頭を
今以上もっと、くしゃくしゃに
する透馬。

危ない、ハンドル捌き
揺れる車体。

「トウマさん、危ない」

「お前、マコが焼きもち
 焼きなの、知ってるよな?
 
 お前がこんなに小さい頃から
 アイツだって世話してたんだ
 たまには、顔出せよ」

「帰る前に、顔は出すよ
 ただ俺の事をおもちゃにする
 のだけは、勘弁してよ

 親父の代わりは、お袋だけで
 ご免だ」

「その事なら、マコとレミの奴
 反省してたよ
 マコもレミもお前を婿にする
 事は諦めたらしい
 
 今は、韓国スターに
 夢中だよ
 女心は、移ろい易い」

「帰る前に、寄るよ
 そう、マコちゃんに伝えて」