二藍蝶

要さんの隣に座る、男性。

鋭く、冷ややかな目つきで
俺を見つめ
俺を捉えて放さない。

憧れ続ける親父と、とても
よく似たオーラを持つその男に
俺は戸惑う。

「カイリ
 早く、乗れよ」

助手席に座る浬に聞こえてくる
落ち着いた声・・・

「似てるだろう?」

「ああ、驚いた
 
 話には聞いていたが
 ここまでとは・・・
 そっくりだ
 
 後数年も経てば
 俺が出会った頃の奴に
 もう一度会える」

高月 庵、お前に・・・

痺れるほど、気高い
その瞳に・・・

もう二度と、会う事は無いと
思っていた。