二藍蝶

電話越しに聞こえた
俺の声を聞いて安心する
藍の、声。

「もう・・・(今日は)
 逢えないと思ったよ」

俺は急ぐ、一秒でも早く
お前の元へ。

「なあ?」

「ちょっと待って」

弦の問いかけに答えるよりも
まずは、着替えたい。

次に、スウェットのズボンを
脱ぎ、お気に入りのジーンズ
を履いた。

腰元にベルトを垂らした姿で
浬は、洗面所へ向かい
顔を洗う。

なあ、カイリ・・・
お前は、どこへ行く?

慌てて、用意を済ませる浬に
弦は問わずにはいられない。

「アイって、女だろ?
 お前、これから
 女に会うの?」