二藍蝶

藍からの幾度にもわたる
着信を知らせる携帯電話。

10時過ぎに、受信された
メール、最後の一行・・・

『カイリ、逢いたい
 いつでもいいの
 連絡ください
 待ってます』

慌てて、藍に連絡を取る
俺に問いかける弦。

「何、カイリ、お前
 昼間っから、ヤクザに
 会うのか?」

「いや、違う・・・
  
 もしもし、藍
 俺、カイリ
 ごめん、寝過ごした
 ほんと、ごめんな

 今どこ、家?
 今から逢いに行くよ
 
 いや、バイクは使わない
 俺が行くまで待ってて」

通話を切った俺は、上着を
脱ぎ捨て、着替えのシャツを
纏う。