二藍蝶

電気を消して、布団に入る
俺に聞こえる声。

「カイリ、俺
 明日、帰るわ
 
 ユミから、また
 メールが来た・・・
 
 お前も、すぐに
 戻って来いよ」

背中を向けて眠る、弦は
布団を深く、被る。

弦は、俺よりもずっと大人で
自分が守らなければならない
物・事柄を、ちゃんと守って
生きていく覚悟を決めていた

男に捨てられ、中絶によって
心を閉ざしてしまった妹を
一生、守る覚悟・・・

俺には到底、真似できない。

かっこいいとか、そんな
俺の、浅はかな考えなど

お前にとっては
どうでもいい話だよな。