二藍蝶

濡れた髪をタオルで拭きながら
部屋のドアを開ける浬。

「カイリ、何度も鳴ってる」

弦が、ゲームを片手に
指差すのは、浬の携帯電話。

藍からの連絡に違いないと
少し口元を緩めて携帯電話を
手に取る、浬。

着信履歴には知らない番号。

「誰から、オンナ?」

「知らない番号・・・」

「間違え電話じゃねぇ?」

浬の頭に過ぎる、塁との会話

『また、連絡する』

その番号に掛け直す、浬。

「もしもし?」

「・・・・・・」
 
耳元には、携帯電話。