二藍蝶

「ヨシノ
 貴方が好き
 好きなの・・・」

私の、愛の告白を受けて
芳野の綺麗な瞳が開いたと
思ったら、貴方はその逞しい
両腕で私を抱き締めてくれた

貴方の胸に、しな垂れる私。

ドクン・・・ドクン

貴方の胸に触れる私の耳。

聞こえる貴方の鼓動の音。

これが、芳野が私にできる
精一杯の愛情表現。

貴方の腕が壊れないように
優しく、私を包む。

「アイ、そのままで聞いて」

聞きたくない・・・

私は、今すぐ逃げ出したい。

それなのに貴方は、私を
抱き締める腕の力を強める。

私を、きつく抱き締めて
放してはくれない。