二藍蝶

私は、テーブルに置かれた
手紙に気が付く。

その手紙には
こう書かれていた。

『アイと、チグサへ
 ハナと夕食のお弁当を
 買いに行って来ます
 すぐ帰ります
 ママ』

「チグサ・・・
 チグサいるの?」

妹、千種の返事は無く
きっと今、この家には
私と芳野しかいない。

二人だけ・・・

二人きりなんて困るよ。

ママ、早く帰って来て。

お願い・・・

私は、窓の外に
浮かぶ満月を見つめる。

一旦、部屋に戻ろう
その方がいいよ。

ここに居ちゃいけない・・・