二藍蝶

一番、聞きたい言葉が
聞こえない

俺の名前を小さな声で囁く
アイは、両頬を真赤に
染める。

「カイリ、呼んでみぃ?」

アイを見ていると
こっちまで、照れる。

「カイリ」

俺の名前を、アイが呼ぶと
俺は嬉しい。

「アイ、行こう・・・」

「どこに・・・?
 
 私・・・
 すぐに戻らないと
 いけない」

マジかよ・・・

俺はこの手を放せない

放したくない

俺は聞こえないふりをする