俺は、用意を済ませ
玄関で靴を履く。

「カイリ、お前
 マジで行くの?」

「ああ、セキ
 お前は来んなよ」

「行かねぇよ
 今日は寝る」

弦は、部屋に戻って行く。

立派な門を抜けて
俺は、こんな朝っぱらから
約束の場所へと急ぐ。

お前は、必ず

俺に逢いに来る。

そう信じて・・・

俺はもう何時間も
この、くそ暑い中

待ち続ける、お前を・・・