娘の様子がおかしいと
心配する父・伊吹。 

「お前、やっぱり無理して
 るんじゃないのか?」

「えっ、違うよ
 無理なんてしてないよ
 
 パパ、私、もう高校生だよ
 寂しがる年じゃないよ」

「そうか・・・そうだな」

大人へと成長していく娘の姿
を前に、伊吹は少しだけ
寂しい気持ちになり
深いため息をつく。

「あらあら、イブキったら
 アイより、貴方の方が
 離れること、寂しがってる
 じゃないの

 一週間後には
 逢えるんだから・・・・・・

 いい加減、子離れしないと
 アイに嫌がられるわよ

 唯じゃなくても年頃になれば
 父親の存在が煩わしく
 感じるものよ」