「一流モデルになりたいのなら
 この約束は守ってもらうわ

 恋は、モデルになってから
 したいだけすればいい

 今、付き合ってる人や
 好きな人はいるのかしら?」

好きな人・・・

芳野・・・

「付き合ってる人はいません
 
 好きな人ならいます
 でも彼は絶対に、私には
 振り向いてはくれません」

「どうして
 そう言い切れるの?」

私は、深い息を吐いた後

誰にも言えずにいた
胸の痞えを吐き出す。

「彼には、奥さんがいるから」

それは、ママ・・・

「アイ、そうだったの?」