弦は、俺の隣に立ち
耳元で言う。

「カイリ、お前
 どうしたの?」

「さあな・・・」

弦に声をかけられて
待っていた女の子が二人。

「私達、必要無いみたい・・」

自分達を誘っておいて
違う女に声をかける浬の事が
面白くない彼女達。

特に、不機嫌な方の
女の肩に、俺は腕を回す。

「行こう」

「えっ、うん」

俺にとって、女は
ただの遊び道具のひとつ。

本気にはならない。

決して・・・

俺は、お前を傷つける?