二藍蝶

『うそ、・イリ
 ・・・何してるの?』

聞こえなかった部分

それは、貴方の名前

カイリ・・・

茉優の隣に立つ、背の高い
男性の後姿・・・

茉優の長い髪に触れ

茉優を優しく

見つめていた横顔

彼は・・・あなた

「貴方は、ヒロの彼氏?」

私の言葉に、貴方は
右側の口角を上げて笑う。

貴方の友達は言う。

「ヒロって子、確か
 去年の夏にお前が
 遊んで泣かせた子?」

遊んで泣かせた・・・子?

「やっぱり、私
 遊ばれてたんだぁ~」

その声は、茉優の声。

「まっ、終った事だし
 もうどうでもいいや
 ・・・」