二藍蝶

貴方の低い声が私の名を呼ぶ。

私の心臓を貫き、呼吸を乱す。

「・・・違う?」

私は、上擦(うわず)った声で
答えた。

「アイ・・・です」

「やっぱり、その花

 お前だと思った」

今日、初めて逢った人なのに

貴方は、私の名前を
知っているだけで無く
この花の事も知っている。

どうして、知ってるの?

何だか、怖い・・・

「・・・何、何?
 カイリ、知り合い?

 可愛いじゃん
 俺も知り合いになりたい」

「セキ
 お前は、少し黙ってろ」