手術室の前には、控え室が設けられている。 そこに一ノ瀬遥の両親は座っていた。 傍らには、黒服をきた屈強な体つきをした男が二人立っている。 「何でこんな事に……」 彼女の母親は、俯いたまま悲しみに打ちひしがれていた。 「きっとあの男に何かされたんだ! そうでなければ遥が人を……」 そして父親は、絶望と悲しみを怒りで打ち消す事で、どうにか涙を流すのをこらえていた。 そこに浩一が現れた。 「おばさん! 遥の容態は!」