「なんだ、誰が入ってきたのかと思ったが、彼氏さんのお出ましか」 手にもっている包丁は、赤い色をしている。 浩一は、唇を噛み締める。 そして、僅かな希望を乗せた言葉を再度、男の後ろに向かって投げかける。 「遥ぁ! 今助けてやるからな!」