狼と兎




振り返ってみると、身長が160センチほどの、スラーッとしたモデルのような女の子が立っていた.



「ありがとうございます.あの…」



「私は飯田綾音だよ!私も4組.仲良くしようね☆」



「うん.よろしくね!」



こんなに早く…しかもこんなにキレイな友達ができるとは.



でかした、自分!



なんて自分を誉めながら、綾音ちゃんと階段を登って教室へ向かう.



「美沙ちゃん.なんて呼べばいい?」



「美沙でいいよ!」



「美沙ね!私のことも呼び捨てしてね♪」